江戸の温泉学

ここでは、「 江戸の温泉学」 に関する記事を紹介しています。
江戸の温泉学江戸の温泉学
(2007/05)
松田 忠徳
価格:¥ 1,260 (税込) 1500 円以上国内配送料無料
商品詳細を見る

離れ、源泉掛け流し、湯治、ガイド本。
温泉文化の起源と真髄は江戸にあり。温泉でひも解く異色の日本史。

目次
 第 1章 将軍様と熱海温泉
 第 2章 江戸の温泉ブーム
 第 3章 江戸温泉物語
 第 4章 温泉医学の祖、後藤艮山
 第 5章 その後の江戸の温泉事情
 第 6章 江戸の温泉学の結実
 第 7章 温泉の原点、湯治
 第 8章 温泉化学の勃興と敗北
 第 9章 近代化する温泉
 第10章 失われゆく温泉学

書評】 評者・白幡洋三郎(日文研教授)
「戦国時代は温泉の争奪戦でもあった」。著者の持論だという。いや面白い。心にも身にも傷を負った兵を癒やす心身再生の「野戦病院」が温泉だった。多様な泉質の温泉を領有することも乱世を制し、有力武将になる条件だった。温泉のなかった尾張三河出身の信長、秀吉、家康が勢力を外へ拡大することにいたく熱心だったのも必然だ、という。だからこそ、いまも語り伝えられる信玄や謙信の「隠し湯」なるものがある。

秀吉に惚(ほ)れ込まれて繁栄した西の有馬、家康に愛され不動の地位を築いた東の熱海など、各地の名湯への関心が高まり、温泉の効用を豊かに汲(く)み出す研究成果が医者や儒者から生まれた。著者は、江戸時代を単に温泉文化の開花期でなく、今も参考になる入浴法や実践的な温泉療法を生んだ「温泉学」の時代と見る。納得。ただ、その成果をもとに、湯上がりに冷たいビールは禁物……、などと諭されるのはいささかつらいが。

 ※2007年7月9日掲載 読売新聞より記事引用

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://spa29.blog101.fc2.com/tb.php/43-0f38e519
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック